産後の骨盤ケア

産後の骨盤ケア

産後の骨盤ケアは、出産後の骨盤まわりの違和感、腰の重だるさ、股関節まわりの不安定感、姿勢の変化などについて相談したい方に向けたケアです。

妊娠・出産を経た体は、姿勢や筋力、生活動作が大きく変わることがあります。

抱っこ、授乳、おむつ替え、寝不足、長時間同じ姿勢などが重なると、腰や骨盤まわりに負担を感じやすくなる場合があります。

産後の不調は、出産直後だけでなく、数か月後や育児が続く中で気になってくることもあります。

軽い違和感であれば、無理のない範囲で体を休めたり、日常動作を見直したりしながら様子を見ることもあります。

ただし、発熱、大量の出血、悪露の異常、胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い腫れや痛み、気分の落ち込みや不安が強い場合などは、産後の骨盤ケアとして自己判断せず、医療機関へ相談してください。

このような症状はありませんか?
  • 産後から腰が重だるい
  • 骨盤まわりに違和感がある
  • 股関節まわりが不安定に感じる
  • 抱っこや授乳で腰や背中がつらい
  • 立ち上がるときに腰や骨盤まわりが気になる
  • 歩くと骨盤まわりに違和感がある
  • 出産後、姿勢が崩れた気がする
  • 育児中の体の使い方を相談したい
  • 産後いつから相談できるか知りたい
  • 子ども連れで通える院を探したい
医療機関へ相談した方がよいケース

次のような場合は、産後の骨盤ケアとして自己判断せず、医療機関へ相談しましょう。

  • 発熱を伴う
  • 悪露の量が急に増えた
  • 悪露のにおいが強い、いつもと違う
  • 大量の出血がある
  • 下腹部に強い痛みがある
  • 胸の痛みや息苦しさがある
  • 片脚だけ強く腫れる、痛む、赤くなる
  • 強い頭痛や目の見えにくさがある
  • めまいや意識がぼんやりする感じがある
  • 気分の落ち込みや不安が強い
  • 自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそうで不安がある
  • 帝王切開や会陰切開の傷が強く痛む、赤く腫れる、膿が出る

腰や骨盤まわりの痛みが強い場合、歩きにくい場合、足のしびれや力の入りにくさがある場合は、整形外科への相談も検討しましょう。

特に、発熱、強い腹痛、大量の出血、悪露の異常、胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い腫れや痛みがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

何科に行けばいい?

産後の体調や悪露、出血、発熱、傷の痛み、気分の落ち込みなどが気になる場合は、まず出産した産婦人科や、かかりつけの産婦人科に相談するのが目安です。

腰や骨盤まわりの痛みが強い場合、歩きにくい場合、足のしびれや力の入りにくさがある場合は、整形外科も相談先の候補になります。

気分の落ち込みや不安が強い場合、自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそうで怖い場合は、産婦人科、精神科、心療内科、地域の保健センターなどに早めに相談してください。

胸の痛み、息苦しさ、大量出血、意識がぼんやりする、強い頭痛、片脚の強い腫れや痛みなど、急を要する症状がある場合は、救急の受診も検討しましょう。

よくある状態

産後は、妊娠中からの姿勢の変化、出産による体への負担、筋力の低下、抱っこや授乳などの育児動作により、腰や骨盤まわりに違和感を感じることがあります。

抱っこの姿勢が続く、授乳で前かがみになる、睡眠不足で疲れが取れにくい、赤ちゃんのお世話で自分の体を休めにくいといった生活環境も、体の負担につながることがあります。

また、産後の体の回復には個人差があります。

「いつから骨盤ケアを受けてよいか」「子ども連れでも通えるか」「どんな施術を受けられるか」などは、事前に院へ相談しておくと安心です。

ここでいう骨盤ケアは、骨盤のゆがみを診断したり、必ず元に戻したりするものではありません。

産後の腰や骨盤まわりの違和感、姿勢、育児中の体の使い方について相談するための目安です。

ただし、痛みが強い場合や、発熱・出血・悪露の異常などを伴う場合は、まず医療機関へ相談しましょう。

よくある状態

考えられる原因

産後の骨盤まわりの違和感には、妊娠・出産後の体の変化や育児中の生活動作などが関係している場合があります。

  • 妊娠中から姿勢が変化している
  • 出産後、腹部や骨盤まわりの筋力が落ちている
  • 抱っこや授乳で前かがみの姿勢が増えている
  • おむつ替えや寝かしつけで中腰姿勢が多い
  • 睡眠不足や疲労が続いている
  • 産後の体の回復に時間がかかっている
  • 骨盤まわりに不安定感がある
  • 子育てで自分の体を休める時間が少ない
  • 帝王切開や会陰切開の傷をかばって動いている
  • 妊娠前と歩き方や姿勢が変わっている
無理をしないための一時的なケア

産後の腰や骨盤まわりの違和感があるときは、無理に自己判断で対処し続けず、痛みが強い場合や長引く場合は医療機関や院へ相談しましょう。

ここで紹介するケアは、痛みや違和感が落ち着くまでの一時的な対処として、無理のない範囲で行うものです。

強い痛み、発熱、大量出血、悪露の異常、息苦しさ、胸の痛み、片脚の強い腫れや痛みがある場合は、セルフケアを続けず医療機関へ相談してください。

体を休める時間をつくる

産後は、赤ちゃんのお世話で自分の体を休める時間が少なくなりがちです。

  • 横になれるときは短時間でも休む
  • 抱っこや授乳の姿勢を長く続けすぎない
  • 家事を一度にまとめて無理に行わない
  • 家族や周囲に頼れることは頼る
  • 痛みが強い動作は避ける

無理を続けると、腰や骨盤まわりの負担が増えることがあります。

痛みが続く場合や、日常生活に支障がある場合は、医療機関や院へ相談しましょう。

骨盤ベルトを使う場合

骨盤まわりが不安定に感じる場合や、立ち上がる・歩く・家事をするなどの動作がつらい場合は、骨盤ベルトで骨盤まわりを支えることで、一時的に楽に感じることがあります。

ただし、骨盤ベルトは産後の不調の原因を治すものではありません。

長時間つけっぱなしにしたり、痛みを我慢して無理に動いたりすることは避けましょう。

使う場合は、体に合うサイズを選び、強く締めすぎないようにしましょう。

苦しさ、しびれ、腹部の痛み、傷の痛み、違和感が出る場合は使用を中止してください。

使用時期や装着方法に不安がある場合は、医療機関や助産師などに相談しましょう。

帝王切開の傷が痛む場合、悪露や出血に変化がある場合、装着して不安がある場合は、自己判断で続けず医療機関へ相談しましょう。

抱っこや授乳の姿勢を見直す

抱っこや授乳の姿勢が続くと、首・肩・背中・腰に負担がかかりやすくなります。

  • 授乳クッションや背もたれを使う
  • 赤ちゃんを体に近づけて抱く
  • 前かがみの姿勢を長く続けない
  • おむつ替えの高さを工夫する
  • 片側ばかりで抱っこしないようにする
  • 床でのお世話が続く場合は、無理な前かがみ姿勢にならないようにする
  • 痛みが強い姿勢は避ける

育児中は同じ姿勢が続きやすいため、無理のない範囲で姿勢を変えながら過ごしましょう。

シップや外用薬を使いたい場合

シップや液体タイプの外用薬を使いたい場合は、授乳中や産後間もない時期に使えるか、医療機関や薬剤師に確認すると安心です。

自己判断で使い続けず、痛みが続く場合や、発熱・出血・悪露の異常などを伴う場合は医療機関へ相談しましょう。

産後の骨盤ケアで院を探すときのポイント

産後の骨盤ケアで院を探す場合は、まず産後の体調や痛みの強さを確認することが大切です。

発熱、大量出血、悪露の異常、強い腹痛、胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い腫れや痛み、気分の落ち込みや不安が強い場合は、院検索よりも医療機関への相談を優先しましょう。

医療機関で大きな問題がないと確認されたあと、腰や骨盤まわりの違和感、姿勢、育児中の体の使い方について相談したい場合は、整体院や鍼灸院が候補になります。

産後の腰痛や骨盤まわりの痛みが強い場合、歩きにくい場合、足のしびれがある場合は、整形外科など医療機関への相談も検討しましょう。

産後すぐに受けられるか、1か月健診後からか、帝王切開後の対応が可能かなどは院によって異なります。予約前に確認しておくと安心です。

整骨院・接骨院で相談する場合は、産後の骨盤ケアや慢性的な筋肉疲労が健康保険の対象にならないことがあります。保険の取り扱いは来院前に確認しましょう。

探すときは、院種別だけでなく、産後ケアに対応しているか、子ども同伴が可能か、料金や通い方を事前に相談できるか、無理のない施術方針かも確認しておくと安心です。

産後の骨盤ケアで院を探すときのポイント

探すときに見るポイント
  • 産後の骨盤まわりの相談に対応しているか
  • 産後いつから相談できるか確認できるか
  • 1か月健診後から相談できるか
  • 帝王切開後の対応について相談できるか
  • 子ども同伴が可能か
  • ベビーカーで入れるか
  • 施術中に近くで待てるか
  • 料金や通い方を事前に相談できるか
  • 無理のない施術方針か
  • LINEや電話で相談できるか
  • 口コミで院の雰囲気を確認できるか
産後の骨盤まわりの相談ができる院を探す

発熱、大量出血、悪露の異常、強い腹痛、胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い腫れや痛み、気分の落ち込みや不安が強い場合は、まず医療機関への相談を優先しましょう。

医療機関で大きな問題がないと確認されたあと、産後の腰や骨盤まわりの違和感、姿勢、育児中の体の使い方について相談できる院を探せます。

産後いつから通えるか、子ども連れで大丈夫か、どんな服装で行けばよいかなど、不安がある場合は相談室も参考にできます。

ご注意ください

このページは、一般的な産後の体の変化や相談先の考え方を紹介するものです。診断や治療を行うものではありません。

強い痛み、発熱、大量出血、悪露の異常、胸の痛み、息苦しさ、片脚の強い腫れや痛み、強い頭痛、気分の落ち込みや不安が強い場合、痛みが長引く場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。